Saori's Journal

Tuesday, November 28, 2006

『預言者』(The Prophet)カリール・ジブラン著

誰にも「心に残る本」や「心に響く本」というものがあるのではないでしょうか。
先日、プレゼントとして『預言者』という本をもらいました。
心の深淵を覗き込むような、そんな感覚を味わいました。
きっと何歳になっても読み返し、その度に色々な読み方が出来る気がします。
ですから、この場を借りて、この本で心に残ったフレーズをご紹介したいと思います。
気になる方は、このご本自体を図書館や本屋さんからどうぞ。。。

「生きていることは闇だ、とは、あなたの聞いて来たこと。あなた自身もつかれたとき、つかれた者が言うその言葉を繰り返しています。
しかし私は言いましょう。まことに生きることは闇。もし、そこに衝動がなければ。
そして衝動は盲目。そこに知識がなければ。
そしておよそ知識は空虚。そこに労働がなければ。
そして労働は虚しい。そこに愛がなければ。
愛をもって労働するとき、あなたは自分をつなぎとめる」

「愛し合っていなさい。しかし、愛が足かせにならないように。
むしろ二人の魂の岸辺と岸辺のあいだに、動く海があるように。
おたがいの杯を満たし合いなさい。しかし、同じひとつの杯からは飲まないように。
おたがいにパンを分け合いなさい。しかし、同じひとつの塊を食べないように。
いっしょに歌い、いっしょに踊り、共に楽しみなさい。しかし、おたがいに相手をひとりにさせなさい。
ちょうどリュートの弦がそれぞれでも、同じ楽の音を奏でるように。
おたがいに心を与え合いなさい。しかし、自分をあずけきってしまわないように。」

2 Comments:

  • 預言者を初めて読んだのは18のときだった~。友達に進められて、辛い時期だったから、たくさんのことを考えさせられた。。。
    言っていることは本当に深い。。。
    Khalil Gibranは凄い!

    By Anonymous Anonymous, at 11:36 PM  

  • Dear Hernan,

    コメントどうもありがとう。
    この本は哲学的なメッセージが多く含まれていて、一文一文、一言一言に凝縮された深い洞察が好きです。
    やさしい語りかけで何か問いに答えてくれるような、また、道しるべのように柔らかく照らしてくれているような、そんな気持ちになります。
    「光と影の両方を同時に抱き占める」ことも学んだ気がします。

    By Blogger Saori, at 1:35 PM  

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