Saori's Journal

Monday, July 16, 2007

蓮の花

すっかり更新がご無沙汰になりました。
みなさま、お元気でお過ごしでしょうか?

今日は海の日だったので、図書館に行きました。
芸術(主に舞踏)の本を10冊とDVD「エビータ」を借りました。
舞踏の歴史、ダンサーの自伝、そして、ストレッチの方法、演出家の芸術論など。
どれもこれも、大変面白く、砂漠に水が染み入るようでした。
だから、今日は小さな芸術デー(?)だったのです。

先週の土曜日、知り合いで俳優のYさんから写真と絵をもらいました。
彼はレッスン場で鏡に向かって歩く私を撮影し、それを特殊加工して色を付けて絵にしてくれました(勿論、他の人の分も)。その加工の方法は、アンディー・ウォーホールの作品から影響を受けているようで、とても興味深いものでした。Yさん、どうもありがとう。頂いた写真と絵、大切にします。

そして、その人から大切なことを学びました。
芸術分野に携わるとき、そこには人間の感情のドロドロしたモノが渦巻いていて、それは、特に踊りの世界では顕著なのです。きっとそのようなものを目にすることもなく、表面上を掠る楽しさで満足するなら、それはそれでひとつのあり方だけれど、ものすごく汚い泥の中からすくっと美しい花を咲かせる蓮の花のようになることが出来ればそれが本物なのだそうです。

最近、先生から怒鳴られたことがありました。
「心を強くしないで、よい踊りは踊れないと。」
「弱音を二度と吐いたら、生きたゴキブリを食わせるぞ!」
「踊りは、言葉ではなく、踊りそのもので説得させろ。」

言われる言葉、そのものが、胸に響いてきます。
体を使った芸術に、自分も携わることで、自分の体のこと、心のことが見えてくる気がします。

いつか、いいダンサーになれるように。
絶対になってみせると心に誓った日でした。